お仏壇の置き方 ～ その参 気になる事 ～

最後は、少し気になることを書きます。

仏壇と神棚

お仏壇の上に神棚を祀らないこと。

なぜと言われて確かな根拠があるわけではありませんが、仏様の頭の上に何か置くのは、やっぱり良くないと感じます。家内に争いが生じて一家の和がなくなるといわれています。

また、お仏壇と神棚を向かいあわせないことです。お仏壇を拝むときには神棚に、神棚を拝むときにはお仏壇に、尻を向けてしまうことになるので、大変失礼になるからです。

ひとつの部屋に仏壇と神棚を置く場合には、向かい合わせにしないで、離して祀るのが良い様です。

それと、２階建てのお家で１階に仏壇を置いている場合も、お仏壇の上に神棚を祀らないと同じ理由から、２階のお仏壇の上に当たる場所には何も置かない。あるいは、何も置いていない場所の下にお仏壇を置くのが良いとされています。

床の間と仏壇・神棚

床の間に対してお仏壇や神棚を向かいあわせることは良くないといわれています。～その弐 置く場所～でも書きましたが、床の間はその家の最高の場所、つまり上座と考えると、それに相対してお仏壇や神棚を置くということは、下座に置くことになるからです。

これまで書いてきたことは、どれも絶対ではありません。環境やさまざまな理由があって、宗派の決まりや諸説にそぐわないのであれば、置き場所や向きは事情にあわせて良いと思います。

決まりや諸説にこだわって、仏壇をお参りしにくい場所に置いてしまっては本末転倒です。毎日お参りしやすい場所が、何より一番大切なことだと思います。

お仏壇の置き方 ～ その壱、向き ～、お仏壇の置き方 ～ その弐、置く場所 ～

も合わせてご覧ください。

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