鳳凰と諌鼓鶏(かんこどり/閑古鳥)とは

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鳳凰と諌鼓鶏(かんこどり/閑古鳥)とは

職人ブログ

2017/05/27 鳳凰と諌鼓鶏(かんこどり/閑古鳥)とは

今回、鳳凰を2基と諫鼓鳥を1基の修理と再メッキのご注文をいただき納品しましたが、ご注文の際、お客様から「これは鳳凰ではなくて、諫鼓鳥っていうんですよね」と言われました。
違うことは知っていましたが、鳳凰と諫鼓鳥について、少し調べてみました。

 

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鳳凰と諫鼓鳥の違い

簡単に言えば、鳳凰は神輿の上に乗っていて見た目が、クジャクの様な広がった華やかな羽です。

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諫鼓鳥は山車で、見た目は顔が鶏(にわとり) 縦に垂れ下がった尾羽です。

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鳳 凰

鳳凰は、古来中国で尊ばれてきた伝説上の鳥で、鳥類360種の王とされる鳥です。
「凰」が雄で、「鳳」が雌(逆に記述されている書籍もあるようです)、雌雄つがいの鳥なんだそうです。つまり、つがいで「鳳凰」なんですね。また、中国伝来の鳳凰の原型は、鶏や鷹・鷲などの合成獣として描かれていて、色もバラバラです。
日本の鳳凰は、伝来の鳳凰に八咫烏(ヤタガラス)のモデルである金鳥や朱雀がブレンドされて、長い年月を経て日本独自に変化して霊鳥になったのでしょうか。
そして、神輿の上に勢いよく飛ぼうとする鳳凰、「鳳凰が飛ぶと、乱れた世を救う聖人が現れる」とした言い伝えから、いつしか神輿につけられるようになったそうです。

 

諫鼓鳥(閑古鳥)

中国の故事に由来しますが、尭帝(ぎょうてい)という聖天子が朝廷の門前に諫鼓(太鼓)を置いて、自らの政道に誤りがある時は人民にそれを打たせて、その訴えを聞こうとしたそうです。しかし尭帝の政治に誤りが無く、人民が打つことが無かった為、諫鼓は鳥の遊び場になってしまいました。
つまり、諌鼓に鶏が止まっているのは、善政により世の中がうまく治まっている天下泰平の世であることを現しています。「諫鼓苔蒸す」は、善政によって諫鼓をならす必要がなく、その鼓に苔が生える意(大辞林より)です。
「閑古鳥が鳴く」と言いますが、店に客がなく商売がはやらない様子を指しますが、「諫鼓鳥が鳴く」が正しいのかも。
平穏で豊かな世の中の様子が転じて、商売の暇をあらわすようになったのかもしれません。
諫鼓鳥が乗った山車、天下泰平を願って、あるいは感謝して、町中を引き回されるのではないかと思います。

 

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