金仏壇 大戸(外扉)のクリーニング・修復

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金仏壇 大戸(外扉)のクリーニング・修復

職人ブログ

2016/07/31 金仏壇 大戸(外扉)のクリーニング・修復

内扉に続いて、「外扉の洗浄・修復」の施工手順を、紹介してみます。

 

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< 手順 >

1.金具外し

金仏壇の金具は、扉の内側面と外側面で違います、内側には金メッキの金具が40枚程、外側に外金具という(茶とか黒色)色金具が50枚程度ついています。

釘は金具一枚に平均5本で450本程を抜きます。

 

2.金具の汚れ落とし

これは内扉と同じ、金具専用の洗浄液で表面の汚れを落として、洗浄液をよく洗い落します。錆が落ち切らない場合は、紙ヤスリなどで錆やシミを一枚一枚丁寧に落とします。落とし過ぎると地金が出て、他の金具と色違いになるので以外に厄介です。

 

3.色付け、コーティング

傷み具合やご予算などで、次の3通りの方法から選択しています。

・色があせたり、地金が出たりした金具には、色付け付けします。更にその上から錆止めと艶出しの効果に、クリアーラッカーでコーティングします。

金具裏面に塗布して乾燥に2時間、ひっくり返して表面に塗布して乾燥に2時間。手順良く進めます。

・金色金具に、金粉を摺り付けます。乾かした後に、クリアーコーティングします。

・金色金具に、金メッキします。一番きれいに仕上がりますが、上の2つの方法より費用が掛かります。

 

3、金箔洗浄と金箔のコーティング

金箔の傷み具合により、次の2通りの方法から選択しています。

・金箔の煤汚れを、得意の泡洗浄で煤を洗い流します。乾かした後に、金箔の上に透明のコーティングをして耐久性と輝きを持たせます。

これも慎重にやらないと金箔を剥がしてしまいます。ここで悩ましいのが金箔に飛んだロウソクの蝋を取り除く作業です。少し力を入れれば箔は剥がれるので、

爪とか縫い針などで慎重に取り除きます。

・傷みが酷い場合は、全面的に金箔を押し直します。間違いなく奇麗ですが、泡洗浄より費用が掛かります。

 

4.漆磨き

枠の漆部分を磨きます。この時期は汗タラタラで、根気がいる仕事です。場所によって煤汚れも大きな差があります。

漆も傷みが酷い場合や特に木地(下地)まで傷んだいるような場合には、全面的に漆を塗り直す事もあります。

 

5.金具取付け

コーティングが乾いたら、金具取付けです。個々の金具を元の位置に戻します。位置合わせも大変ですが、意外に神経を使うのが釘打ちです。

釘穴が緩くなっていたら、太い釘が使えればいいのですが、そもそも古い木部、細かったり厚さが無い場合もあります。穴の奥に従来の釘の先の部分が、錆びて折れ残ったりもします。緩くなった穴を埋めたり、釘をやや斜めに打ち込んだりと、神経を使います。

以上で完了です。

 

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