金仏壇 内扉のクリーニング・修復

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金仏壇 内扉のクリーニング・修復

職人ブログ

2016/07/17 金仏壇 内扉のクリーニング・修復

今日は、数日前から始めていた「内扉の洗浄・修復」の施工手順を、久しぶりに紹介してみます。

1.金具外し

まずは金具外しですが、内扉だけでも80枚あります。× 釘平均5本で400本位を抜きます。結構手が痛いですが、釘打ちの職人の手の良し悪しが感じられます(今回は2本打ち忘れがありました)。

2.金具の汚れ落とし

金具専用の洗浄液で表面の汚れを落として、洗浄液をよく洗い落します。これで済めばいいのですが、錆が落ち切らなかったので、紙やすりなどで錆やシミを一枚一枚丁寧に落としました。落とし過ぎると地金が出て、他の金具と色違いになるので以外に厄介です。

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3.コーティング

錆止めと艶出しの効果に、クリアーラッカーでコーティングしました。金具裏面に塗布して乾燥に2時間、ひっくり返して表面に塗布して乾燥に2時間。400枚が混ざったりしない様に、手際よく処理します。

3、金箔洗浄と金箔のコーティング

内扉の枠と組子と金箔を、得意の泡洗浄で煤を洗い流しました。乾かした後に、金箔の上に透明のコーティングをして耐久性と輝きを持たせます。これも慎重にやらないと金箔を剥がしてしまいます。 ここで悩ましいのが金箔に飛んだロウソクの蝋を取り除く作業です。少し力を入れれば箔は剥がれるので、爪と縫い針で慎重に慎重に取り除きます。

4.漆磨き

枠の漆部分を磨きます。この時期汗タラタラで、根気がいる仕事です。場所によってすす汚れも大きな差があります。

5.障子(紗)張替

組子のこーティングが乾いたら、紗を張り替えます。出来上がるとすっきりして、気持ちのいい瞬間です。

6、金具取付

コーティングが乾いたら、金具取付です。個々の金具を元の位置に戻します。元の位置合わせも大変ですが、意外に神経を使うのが釘打ちです。

釘穴が緩くなっていたら、太い釘が使えればいいのですが、古くなった木部は幅が細かったり厚さが無い場合もあります。穴の奥に従来の釘の先の部分が、錆びて折れ残ったりもします。緩くなった穴を埋めたり、釘をやや斜めに打ち込んだりと、神経を使います。

以上で完了です。

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