お位牌が増えて、お仏壇に納まらない（お位牌の整理する方法）

お仏壇の洗浄・修復をご発注をいただいたお客様からよくお聞きするのが、「お位牌が多くて、何とかしようと思っているのですが・・・」

お位牌は、原則一人一柱ですので、先祖代々のお位牌は当然数が増えていきます。当たり前ですが仏壇内できつきつの状態です。お仏壇を大きなサイズに買い替えるなんて簡単には出来ません。それに、位牌自身も経年劣化によって、漆が傷んだり文字の判読も難しくなります。

そんな時によくいただくのが、お位牌の洗浄・修復のご依頼だったり、次のお位牌を整理する方法に書いた「繰出位牌や先祖代々のお位牌」を作るご注文です。洗浄・修復は、修復程度や施工方法にもよりますが、比較的安価にできます。また、お仏壇の洗浄・修復や修理を長いことしていると、お位牌や仏具のご注文が多あります。そんなご相談を受けているうちに、メーカーから直接取り寄せるようにして、仏壇店よりもかなりお安くご提供できるようになっています。

お位牌を整理する方法

＜夫婦位牌＞

ご夫婦は連名（夫は右側、妻は左側）で、一つの位牌にすることができますので、夫婦位牌に作り直せば１基減ります。先に亡くなられた方のお位牌を作るときに夫婦位牌として作り、後から亡くなられた方を入れられるように空けておくようにする夫婦もいらっしゃいます。

＜繰出位牌または回出位牌／くりだしいはい＞

扉がついている形のもので、戒名を入れる札板が６～１０枚程度収納されていて、これにまとめます。一番前の札板に「◯◯家先祖代々之霊位」という文字を入れ、以後故人の戒名などを入れる札板を入れていきます。それぞれの命日に一番前に繰出してお参りする

＜先祖代々の位牌＞

「◯◯家先祖代々之霊位」というように、一つの位牌にまとめて先祖の位牌とすることができます。弔い上げ（三十三回忌や五十回忌）などを機に、故人の位牌から先祖代々の位牌へ移します。

＜過去帳＞

過去帳移します。故人の戒名・俗名・没年月日・享年をまとめるます。こちらも先祖代々の位牌と同じく、弔いあげを機に過去帳に移します。（浄土真宗では位牌を用いずに過去帳を使いますが、浄土真宗であっても位牌を祀っている方もいます）

位牌を作る時のルール

＜ご本尊より小さく＞

仏壇にご本尊を安置するにあたって、お位牌は仏像の本尊よりも、小さいものとします。掛け軸でもバランスがあります。これは仏壇があくまでも本尊を祀るためのものだからです。ほとんどの場合、こうしたことを知らなくても、お仏壇はお部屋等の大きさに合わせるように、仏像や掛け軸・お位牌もお仏壇の大きさに合わせますので、丁度よい大きさとなっていることが多いです。

＜ご先祖の位牌と同じ大きさか小さく＞

　原則、ご先祖様のお位牌より大きい位牌は作りません。お位牌が儒教の先祖崇拝の考え方から来ているからです。原則と言ったのは、なにか大きな功績を残した故人に、先祖よりも大きいお位牌を例外的に作ることもあります。

＜夫婦は同じ大きさ＞

夫婦は同じ大きさにするのが通例のようです。夫婦であれば連名で一つの位牌にすることができます。

お位牌で、何かお困りの時は、ご相談ください。

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