お仏壇へのお供えと お下がりをいただくことの意味

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お仏壇へのお供えと お下がりをいただくことの意味

職人ブログ

2017/04/07 お仏壇へのお供えと お下がりをいただくことの意味

昨日、お仏壇へのお詣りについて書いてみましたが、それでは、なぜお仏壇にお飾りやお供え物をそなえるのか。何となく解っている?、子供のころからの家の習慣なので考えたこともありませんでした。

 

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「仏さまへお供えをする」ということ

私の母は毎日のご飯やお茶以外に、何か物をいただいたり、小さな庭で茄子ができたりすると、先ずは仏様に供えしていました。

その昔、私の娘が小さかった頃、食べたかったお菓子をお仏壇に供えられるのを見て、私の父の膝に座って言いました。「早く食べたいのに、なぜ、チ~ン♪ するの?」って。

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毎日の事ですから、特段考えたこともありませんでしたが、お仏壇の洗浄や修理の仕事をするようになってある日のこと、浄土真宗ではお供えをされないことに気づいて、同宗派のとある住職に「貴宗派はなぜ、お水やお茶をお仏壇に供えないのですか」と尋ねました。

すると、「仏飯や仏花はお仏様へのお供えであって、亡くなった祖先がお腹を空かしたり喉が乾いたりするわけでないのでお供えはしない」と教えられました。

ということは、お供え物は仏様にお供えをもって供養しお念仏を上げるということで、仏様に対する感謝の心を表すものと改めて考えましたが、では、お下がりをいただくという意味は何だろうと考えました。

 

 

仏壇に供えるご飯は感謝の気持ですから、作法などは気にしなくてもいいんじゃないかと思ったりもしますが、「盛り方」や「供え方」は宗派によって違います。

 

ちなみに、仏教の基本のお供えである「五供(ごくう)」とは、「線香、花、灯りに、お水、ご飯」を、お仏壇のお供えする供養を言います。

詳しくは、別のブログに書きたいと思います。

 

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「仏さまからお下がりをいただく」ということ

毎朝の仏飯にせよご近所からの頂き物にせよ、仏さまにお供えをした後に、私たちは口にします。一度、仏さまにお供えしたら、それは誰が買ってきたとか誰が作った物とかではなく、天から、そう仏さまからのいただきものであると感じること。このお供えをしてお下がりをいただくという行為は、生かされていることの教えなのではないでしょうか。

 

お供えをするということは、「お供えをする」ことよりもむしろ、「お供え物をお下がりとしていただく」ということが大切な意味なのではないでしょうか。

私の親はしませんでしたが、学校の成績表なども、仏壇にお供えをするのもTVドラマなどで見たことがあります。私は親に成績の良し悪しで叱られたことがありませんでしたが、これは、どうか成績がよくなりますようにと、仏さまやご先祖さまにお願いするためと思っていました。所謂、神頼み的な行為でしょうか。

 

私も親になって思いましたが、子供の成績はさておいて、先ずは健やかに成長して欲しいと思うものです。

そう考えると成績表や卒業証書を仏壇にお供えする意味は、卒業証書などが無事もらえたこと=成長したことを、仏さまやご先祖様に感謝する、ということではないかと思います。もちろんそれらは子供自信の努力で得られたものですが、周囲のさまざまなご縁に支えられたものであることを忘れてはいけないと思うのです。
 

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