お仏壇の移動 （引越業者様からの金箔仏壇修復のご相談）

一年を通じて、引越業者様など運送業者様から、少なからずご相談があります。

そうです。お仏壇を運搬中に傷をつけてしまって、その修復や修理のご依頼です。特に、金仏壇の金箔部分を擦ったり、誤って拭いたりして、金箔を剥がしてしまう例です。悩ましいですね。

わかりやすい実例ですが、吊り灯篭を外さずに、トラックで運んでしまったと言うものです。車の揺れると吊灯篭も揺れて、周りの金箔に当たったり擦れたりして、金箔に傷がついてしまった訳です（この例の写真です）。

私どもでは考えられないのですが、引っ越しの業者さんは、当然ながら若い方が多く、普段仏壇になじみがないのでこんなことが起こるのです。

擦れた跡が、分かるでしょうか

形あるものいつかは傷いたりこわれたりするものですが、配送中についたわずかな傷が非常に気になったりします。代々引き継いだものなどは簡単に代替えというわけにはいかず、お仏壇は特にデリケートなのかもしれません。そんなわけで、運送をする多くの業者様はお仏壇の配送を嫌がります。

そういえば、配送だけを承ったことがあります。やはり、配送業者さんに依頼したところ断られて、取扱いに慣れているのではないかということで、当社にお声を掛けてくださいました。

もしお仏壇を移動させることになったら、普通の家具と同じ取扱いとなる運送会社様ではなく、日頃取扱いの慣れている、あるいはノウハウのある私どもの様な専門業者へご相談されたらいかがでしょうか。

特に昔の金仏壇は、釘を使わずほぞ組などで組みあがっています。素人が知らずに持ち上げたりして、ガタガタになったりすることがあります。

話は戻りますが、多くは金箔修復のご相談で見積りとなるわけですが、これまでの経験では業者さんとそのお客様との話がなかなかまとまりません。搬送中の傷の特定が難しし、傷の状況が明確な場合でも大半はその部分だけの修復では収まらず、全面修復となるケースが多いようです。

とりあえず、出来るだけうまく和解できるように施工内容を、全面修復、一部を除く全面修復、宮殿内側のみ全面修復の三つパターンでご提案しています。

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